市の財布と別の財布と

2021年3月17日 カテゴリー:お知らせ
Pocket

湖南市議会では、先週の予算常任委員会に引き続き、今週は各常任委員会および特別委員会の審議が行われています。
3月議会の予算常任委員会では、主に来年度の予算について、”どの事業にいくらの経費を見込んでいる”という積み上げに目を通し、新規事業や今年度と差が大きな事業について、質疑をし、説明を受けます。
また、事業によってはその経費の”財布”が違い、100%市の財布から出る事業もあれば、県や国など別の財布から大部分が出される事業もあるので、その点にも着目します。
例えば、来年度の「図書館運営事業」内において「郷土資料デジタル化事業」という事業があります。
これは、旧町史のデジタル化および、市内国宝建造物の3Dデータ化を行い、”いつでも、どこでも、だれでも、自由に、無料で”活用可能なサービスを提供しようとする事業で、12,991千円の予算が新規事業として計上されています。
そこそこ大きな予算額でありチャレンジングな取り組みですが、この事業をすることで、「図書館振興財団助成金」という助成金10,990千円が入ってきますので、その大部分が市とは”別の財布”から賄われるということになります。
言い方を変えると、少ない予算で大きな事業ができる、という言い方もできます。
図書館loverとしては、ワクワクする事業でしたので、例として少しご紹介させていただきました。
市の事業に掛かる税金を捉える際に、どうしても出ていく総額に目が向きがちですが、事業ごとに財布の内訳が違います。
その点にも目を向けると、行政ウォッチャーとしてのレベルが上がります(笑)